カジュアルな勉強会へ参加してみた

IDEA*IDEA 田口さん主催のカジュアルな勉強会へのお誘い(コミュニティ運営について) | IDEA*IDEA に参加してみました。こういう催し物に参加するのは初めてですし、ブログからの一般参加は若干名(5名程度)ということだったので、相当心理的なハードルが高かったのですが、「なんにでも飛び込んでみないとね」というセルフ・マインド・コントロールをかけて行ってきました。

会場



開催場所は白金台の クックパッド さんでした。JR目黒駅から徒歩10分ちょっと、自然教育園の広大な緑に隣接した環境抜群のところです。プラチナ通りに面したMG白金台ビルの5Fワンフロアが クックパッド さんのオフィスです。
なかに入ると、WEBのインタビュー記事などで見る写真のオフィス、そのまんまでした。エントランス入ってすぐ右手に大きなオープンキッチンがあって、その奥にラウンジがどーんと広がっています。そのまた右手の扉で仕切られた向こう側がオフィススペースのようです。
椅子を出すときに扉の中が見えましたが、まだ、ずいぶんガラーンとした感じでしたね。2/3くらいのスペースが空いている感じです。(そりゃ、250坪もあって社員35人じゃガラガラですよね。ここの情報だと賃料850万/月かぁ。クラクラするな)

勉強会

勉強会は定刻7時半から始まって9時まで。田口さんのこの記事(カジュアルな勉強会の進め方 | IDEA*IDEA)にあるように、テーマに関する疑問、質問を1問ずつ上げていって、全部上がったところで、佐野さんに回答していただくというような流れでした。ちょっと質問が上がりすぎて消化不良なところもありましたが、短い時間のなかで密度の濃い議論になったのではないでしょうか。(議論というよりは質疑応答でしたが、クックパッド クラスの大規模サービスを運営していく上での経験談というのが聞けてよかったと思います)
以下、覚えていること、印象的なことをずらずらと。

  • コミュニティの成功とは?
    アクセス数の増加(PVアップ)は望んでいない。ユニーク・ユーザが増えてくれることが重要。ページビューより人。
  • 毎日気にしていること?
    サーバの調子。スワップしてないか、レスポンスは大丈夫か。
  • アクセス解析は?
    Google Analyticsオンリー。ユニーク・ユーザをチェック。PVは見ない。
  • 広告について?
    バナー広告は1人1円。1週間で80万人アクセスなので80万円。食品メーカーとのタイアップ広告に力を入れている。
  • サイトの広告宣伝については?
    広告をうったことがない。プレスリリース、パブリシティなどはある。
  • コミュニティとしての損益分岐点は?
    明確な定義はないが、媒体的にいって、月間100万人というのがひとつの目安。
  • ユーザ間の距離をとるための留意点は?
    書き込み文字数の制限、UIの階層(3クリックしないとできないなど)、コミュニケーションの導線に注意する。
  • トラブル対策は?
    割れ窓理論と同様に、軽微な規約違反の段階で対処する。ただし、警告するのではなくガイドすることで適正な方向へ導いていく。
  • トラブル要員は?
    サポートスタッフ2名+アルバイト・在宅で、新規に書き込まれる500〜600レシピ/日のすべてをチェックする。
  • サーバは?
    Bladeサーバ(16GB)が32台+α。5人の開発要員と2人のインフラ要員でまわしている。
  • 意思決定のポイントは?
    それ(その機能)は「料理を楽しくするか?」を常に考える。

ぐっときた言葉

アクセスの先に生活がある。人がいて、そこに生活があり、料理がある。

人と人との間には快適な距離感がある。近すぎてもいけない。コミュニティ設計では距離を保つための工夫をする。

サービスには必ず値段を付ける。この値段で使ってもらえるか常に考える。

※言い回しがこの通りというわけではありません。こんな感じの言葉でした、くらいにとってください。

参加者

30数名いらしたと思います。以下は自己紹介のとき、名前をお聞きしてブログ(や会社)がわかった方のみです。

おわりに

会場のクックパッドさんを出たのが9時過ぎ、ロビーで正面玄関の自動ドアが開かないのにガーンとなりつつも、勘で警備員室を探し出し、ノックしたけど警備員さんは不在。どうしようかな、もう一度5Fへ戻って鍵開けてもらうのも申し訳ないしなと、その辺りをウロウロしていると、駐車場でタバコを吸ってたと思われる人が扉を開けて入ってきたので、すかさず駐車場へ出て、外にいた人に出口を聞いて事なきを得ました。
9時過ぎに出たのにうちへ着いたのはすでに11時を回ってました。うち、遠すぎ。